とげ式BGM論~第3回 「テーマ / モティーフ」について

クラシックでいう「循環形式」は作品全体の物語性の整理のためにBGMでも頻繁に使用される、
というか積極的に使うべき主題です。1つの作品にとどまらずシリーズもので使い回されたりします。これは手抜きではないよ。
また、「ライトモティーフ(示導動機)」という技法、簡単に言うとキャラや場面と旋律(やリズム、コード進行)を紐付けるという
技法も、作品の状況をわかりやすくする技法として非常に大事です。これはモーツァルトやウェーバーの時代のオペラからある
発想ですが、現代においても非常に有効なのは言うまでもないこと。

例えばマリオの地上のテーマ「ミミ、ミ、ドミ、ソ」はマリオシリーズ全体でいろんな形に変形されて使用されています。
これはマリオシリーズの顔の主題として定着しているのでこれを使うだけである程度マリオらしいです。
ポケダン超をプレイした方には伝わると思いますが、「パートナーのテーマ」が「ダークマター(ラスボス)第2形態戦」のBGMに
組み込まれてると気づけた方はすごく心を動かされたかと思います。これもライトモティーフの一例。
カービィの「グリーングリーンズ」や「グルメレース」の第1主題はカービィのあらゆる作品の音楽に組み込まれます。
実例を出さなくても、「オープニングや序盤ステージのメロディーの一部がラスボス戦やエンディングで流れた」というゲームは多いです。
こういう、共通した主題を使うことが物語全体の基盤を固めることにつながり、ついでに言うと作曲のコストが若干下がります(上がることもある)
また、MEやSFXにもなにかの主題が組み込まれたり、逆にMEやSFXの音が主題となり曲を作ることもあります。

後書き程度に、主題までは及ばないキャラ付けもありますよ。
例えばシューベルト「魔王」の魔王の歌パートはずっとメジャーキーとか、そういうの。
今の時代なら特定のキャラの登場シーンでギターをゴリゴリ鳴らす、とかそういうのも見られるね。

では、今回はこの辺で。

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