実験的ピアノ協奏曲 ト短調

以下、動画概要より引用

第1楽章 Allegro molto moderato, e calmato 早く非常に穏やかに、落ち着いて – ト短調
第2楽章 Extrement lent, molto inquieto 極端に遅く、とても不安そうに – 無調
第3楽章 Risoluto assai 非常に決然と – イ短調
第4楽章 Funèbrement しめやかに – 変ホ短調
※このピアノ協奏曲は実際に人力で演奏することを想定せずに書いています。
解説
全体を通して「小規模」「統一感のなさ」「不安定さ」といったものを意図的に作り出しています。 ピアノ協奏曲というタイトルではありますが、ピアノの役割はかなり控えめで、
どちらかというと小規模な交響曲に近いです。
第1楽章はト短調の部分、変ロ長調の部分、カデンツァ、ホ短調の部分からなっています。
ホ短調の部分から更に続くように見せかけて、ピアノだけになってどんどん弱くなり、
最後は弦楽器の微分音を使った不協和音で終わります。
第2楽章は不安な雰囲気を全面に出した実験音楽で、弦楽器に露骨な微分音を入れているほか、
12音技法も使って、不気味な雰囲気作りに全力を注ぎました。短いです。
アタッカで第3楽章に続きます。 第3楽章は通常の協奏曲のフィナーレに当たる雰囲気です。
この楽章のみ微分音が一切入っていません。 ただ、転調は割とアブノーマルです。
一部リスト作「孤独の中の神の祝福」からの引用があります。
そして明るく終わると思わせて絶望の第4楽章が待っています。
この楽章は悲しみや孤独といったものを意識して作っています。
途中Agitato moltoの部分で発狂します。弦楽器に微分音を入れました。
その後クラリネットのソロが入った後、ピアノが単独でE♭minorを鳴らして終わります。
この曲でやりたかったことは、ピアノを「技巧の見せびらかし」として使わないこと、
いろんな要素をできるだけ短い曲の長さにまとめること、不安を煽るための微分音です。
一応この曲のストーリーは文面として存在するのですが、恥ずかしくて(あと反感を買いそうで)、
公開できるものではないので、リスナーの皆様が想像していただければ、と思います。

ぶっちゃけ動画概要に全部買いちゃったかな・・・w
ちなみに微分音(四分音)は弦楽器のみ使用です。

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